
草加のY家土蔵は、旧日光街道に面した敷地に建つ見世、主屋の裏手に文庫蔵として建てられた建物です。
土蔵の北東の屋根に樹木が生育し、根が建物内に伸びて北東部の柱を腐食させていました。今回の工事では、腐食した柱と壁を修理すると共に、書庫兼ギャラリーとして今後も使い続けられるように改修工事を行いました。
屋根の修理に伴い、トップライトを設置して光と風を取り入れるようにしました。また2階の床を一部取り除き吹抜とし、既存の箱階段は急で使いにくいので、開放的で使いやすい階段を新設しました。1階は書庫と集まりに使えるスペースとし、2階はギャラリーにも使えるよう、展示用カウンター、展示用レール等を設置しました。
所在地 | 埼玉県草加市 |
規模 | 建築面積 33.31㎡ 1階床面積 28.91㎡ 2階床面積 20.65㎡ 延べ床面積 49.56㎡ |
階数 | 2階 |
構造 | 木造土蔵造 |
屋根 | 切妻 |
建築年代 | 大正期 |
業務 | 設計・工事監理:2011年~2015年 |

2階はギャラリーとして使えるように、カウンターや展示用レールを設置した

2階の床の一部を撤去して吹抜とし、新たにトップライトと階段を設置した

1階は書庫として使えるように本棚を設置した

修理前の土蔵外観 屋根上には樹木が生育していた