勝沼の民家 S家調査 <登録有形文化財>

勝沼S家01

S家住宅は、大きな突上げ屋根をもつ元は茅葺きの切妻造りで、四方にエンガワやクラなどが下屋として取付く、甲府盆地東部の特徴的な民家です。文化財登録と将来の維持と活用について検討を行うための基礎調査を行いました。
周辺地域は江戸時代に養蚕が農家の副業として行われていた地域で、この民家も小屋裏に二層の床があり、養蚕が行われていました。S家住宅は、建設されて以来、多くの増改築が行われていましたが、主要な柱材等は当初材が残っています。

※2016年8月、登録有形文化財(建造物)に指定されました。

所在地 山梨県甲州市勝沼市
構造 木造
屋根 鉄板瓦棒葺き(草葺き残存)
業務 調査
勝沼S家02

昭和3〜5年のS家住宅:『民家図集』より

勝沼S家03

1階イマ

勝沼S家04

2階

勝沼S家05

2階からみる草屋根