顧想園 日の出門屋根修理工事<登録有形文化財>

江戸時代から続く旧家の正門で、欅造り銅板葺き切り妻屋根の薬医門です。鬼板の銅板から明治14年の墨書が見つかり、屋根の銅板の一部は当初のままである可能性の高いものでした。銅板の下地に漆喰が塗られているなど、現在では見られない工法も見られましたが、雨漏りしていたことから全面的に葺き直しました。
なお、顧想園には天保9年(1838)に建設された茅葺きの主屋が現在も維持されています。

所在地 東京都東久留米市
構造 木造 薬医門
屋根 銅板平葺き
業務 修理工事設計・工事監理

明治14年に欅材で造られ、屋根は銅板で
葺かれている


軒先から3段目の銅板は新しく、軒から3
段目までは古いままで、中間は古い銅板
を裏返している


鬼板の大きさは横幅約1.2m、奥行16cm 銅


漆喰の厚さは5mm程度で薄く、板に沿って
割れている