![](http://den-gi.jp/wp-content/uploads/2016/12/shunkougaikan-300x225.jpg)
S家土蔵は、明治27年に建築された桁行3間、梁間2.5間の木造(土蔵造り)2階建て瓦葺きの切妻屋根です。土蔵外壁の意匠には手の込んだ水切や鉢巻が施され、屋根には立派な棟飾りや影盛があります。南面の入口には黒漆喰の磨きで仕上げられた観音扉があり、西面には石積の卯建と観音開きの窓があるなど、川越の土蔵の中でも上質なものです。
以前は、南側に建つ見世の建物と接していた袖蔵でしたが、昭和40年代に見世の取り壊しに伴って戸前に下屋を作り、外壁は鉄板で覆われました。
本工事では、土蔵を覆っている鉄板を外し、損傷個所等を可能な限り当初の姿に復原しました。
伝統技法研究会では、設計・工事監理を担当しました。
所在地 | 埼玉県川越市 |
階数 | 2階 |
構造 | 木造(土蔵造) |
屋根 | 切妻、和瓦 |
建造年 | 明治27年 |
業務 | 調査、設計、工事監理 |
記録 | 土蔵修理工事報告書 |
![](http://den-gi.jp/wp-content/uploads/2016/12/koujimaegaikan-2-300x225.jpg)
修理前の外壁は鉄板で覆われていました
![sakumakemunakazari](http://den-gi.jp/wp-content/uploads/2016/12/sakumakemunakazari-300x225.jpg)
屋根の棟飾り
![sakumakekagemorikoujimae](http://den-gi.jp/wp-content/uploads/2016/12/sakumakekagemorikoujimae-300x225.jpg)
屋根の影盛(修理前)
![sakumakekagemori](http://den-gi.jp/wp-content/uploads/2016/12/sakumakekagemori-300x225.jpg)
屋根の影盛(修理後)
![tumamenkoujimae](http://den-gi.jp/wp-content/uploads/2016/12/tumamenkoujimae-300x225.jpg)
妻面の鉢巻(修理前)
![tumamenkoujigo](http://den-gi.jp/wp-content/uploads/2016/12/tumamenkoujigo-300x225.jpg)
妻面の鉢巻(修理後)