旧鏡山酒造見学会 / 2009年

2009年4月25日,川越で修復工事を終えた旧鏡山酒造(詳細は川越市公式ホームページへ)の見学会を開催しました。当日は生憎の雨(しかも土砂降り!)となり主に屋内での見学となりました。
旧鏡山酒造の敷地には現在,クレアモール(川越駅からのメインストリート)側から明治蔵・大正蔵・昭和蔵・瓶詰作業場・倉庫の順に建ち並んでいます。3つの蔵は登録文化財となっており,観光案内所や農産物直売所・イベント・展示用スペースとして今後の活用が検討されていますが,現在はまだ指定管理者が決まっていないので内装工事が行われておりません。そのため見学会では,川越市の工事監理をされた方の貴重なお話を伺いながら,酒蔵の木組みや耐震補強の方法など構造について詳しく学ぶことが出来ました。住民が主体に活用する多目的ホールや会議室となった瓶詰作業場には小屋組の構造をデザインとして見せたり不要となった床材を腰壁に転用するなど工夫を凝らした設計に参加者一同興味津々でした。

左:大正蔵,右:昭和蔵

左:大正蔵,右:昭和蔵

明治蔵

明治蔵

改修前の明治蔵 2006年10月

改修前の明治蔵 2006年10月

構造が露出した状態の大正蔵内部を見学

構造が露出した状態の大正蔵内部を見学

 

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2010年10月、旧鏡山酒造は『小江戸蔵里(くらり)』としてオープンしました。明治蔵は土産物店、大正蔵は和食料理店、昭和蔵は総菜のお店、旧瓶詰め工場はギャラリー・会議室に生まれ変わりました。

蔵里エントランス

蔵里エントランス

大正蔵内部

大正蔵内部