旧土肥家見学会 / 2010年

2010年7月27日(火)、旧土肥家移築復元工事の見学会を開催しました。
今回は、伝統技法のメンバーの他に、お世話になっている方々や、伝統技法の会員の皆様も合わせ26名の参加がありました。
この見学会は設計・施工・監理をされている岩瀬建築岩瀬社長並びに所員の皆様の御厚意により実現したもので、施行中の現場を見学させていただくという貴重な体験となりました。

旧土肥家は茨城県南部利根川流域の稲敷市に建っていました。
茅葺き直屋の農家で、主屋と隠居屋が隣接する形で建ち、主屋は部材から墨書が見つかり宝永3年(1706)、隠居屋は1750年前後の建築と判っており、三本引の敷居・鴨居から東関東の明かり障子が出来たもっとも早い建物と考えられています。昭和58年に解体後、部材が保存されていましたが、27年を経て、国営ひたち海浜公園内の施設として移築復元が実現しました。

土肥家見学の後は、かすみがうら市にある重文椎名家住宅、潮来市で岩瀬さんが手掛けられた長勝寺などを見学しました。

ひたちなか海浜公園内に移築工事中の土肥家主屋(右)と隠居屋

ひたちなか海浜公園内に移築工事中の土肥家主屋(右)と隠居屋

岩瀬氏の説明に聞き入る参加者

岩瀬氏の説明に聞き入る参加者

旧土肥家主屋の小屋組

旧土肥家主屋の小屋組

椎名家にて集合写真

椎名家にて集合写真