第8回となる伝技塾は「石」をテーマに講座をおこなっていますが、今回は3回の講義に加え、番外編として、11月25日、内房の金谷(富津市)で房州石の採石場を見学するツアーを行いました。
房州石は、線状の白い層が入っているのが特徴で、耐水・耐火性に優れた軟石で加工性も高かったことから主に関東大震災以前まで建材用として礎石や塀、カマドなどに多く使われてきましたが、セメントの普及により昭和60年に採石が終了しました。
内房線浜金谷駅の南東側にある鋸山(のこぎりやま)には、最も良質な房州石を産出した採石場がありました。現在は、山頂に東京湾を一望できる展望台があり、多くの観光客が訪れる他、幾つかの採石場などが見学できるようになっています。
今回は、地元でこの採石場などを利用して「石と芸術のまち」をテーマに町おこしに奔走されている、鈴木裕士氏(金谷ストーンコミュニティ委員長、金谷美術館理事長)に案内していただきました。